閉鎖型栽培施設
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閉鎖型栽培施設とは、外壁や屋根によって外部環境から完全に遮断された構造を持つ栽培施設のことです。窓などの開口部がなく、出入り口にはエアシャワー等を設置して気密性を高めています。完全人工光型植物工場の筐体(きょうたい)そのものを指す言葉です。
なぜ「閉鎖」するのか
最大の目的は「衛生管理」と「環境制御の徹底」です。外部からの害虫や病原菌、花粉、砂埃などの侵入を物理的にシャットアウトすることで、クリーンルーム並みの清浄度を保ちます。これにより、農薬を使わずに栽培することが可能になります。また、断熱性を高めることで、冷暖房効率を上げ、厳密な温度管理を実現します。
管理技術の高度化
閉鎖環境では、植物の蒸散作用によって湿度が上がりやすかったり、CO2が不足しやすかったりします。そのため、高度な空調管理と空気循環、CO2施用制御が不可欠です。
(技術メモ:循環と均一化)
最近のトレンドはCFD(数値流体力学)解析を用いた気流シミュレーションです。施設内の隅々まで均一な風を送り、温度ムラや湿り気の滞留をなくす設計が行われています。AIがファンの回転数を微調整し、「風のゆらぎ」を作ることで植物の光合成を促進させる研究も進んでいます。
メリット
- 無農薬・低菌数:洗わず食べられるレベルの清潔な野菜を生産できます。生食用サラダ市場で高い競争力を持ちます。
- 異物混入防止:虫などの混入リスクを極限まで減らせるため、食品工場向けの加工原材料として重宝されます。
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