CO2施用
カテゴリ: 技術・システム

CO2施用(炭酸ガス施用)とは、植物の光合成を促進するために、施設内の二酸化炭素(CO2)濃度を人工的に高める技術です。光合成の主要な原料であるCO2を十分に供給することで、収穫量の増加や品質向上を図ります。
光合成の制限要因を解除する
大気中のCO2濃度は約400ppm程度ですが、閉鎖された栽培施設内で植物が光合成を行うと、CO2が消費されて濃度が低下し、光合成速度が落ちてしまいます(CO2飢餓)。そこで、高濃度のCO2(通常1000〜1500ppm程度)を供給することで、光や水が十分にある条件下での光合成能力を最大限に引き出します。
施用のタイミングと方法
CO2施用は、光合成が行われる「日中(照明点灯時)」に行うのが鉄則です。
(制御のコツ:飽差との関係)
単にCO2を撒けば良いわけではありません。気孔が開いていないとCO2は取り込まれないため、湿度(飽差)の管理も同時に行う必要があります。乾燥しすぎて気孔が閉じている時にCO2を施用しても無駄になってしまいます。AI制御システムは、気孔の開閉状態を予測し、最も効率の良いタイミングでピンポイントに施用を行うアルゴリズムを搭載しています。
カーボンニュートラルへの貢献
産業施設から排出されるCO2を回収・精製して植物工場に供給する取り組みも始まっています。植物がCO2を固定化するため、脱炭素社会の実現に寄与するCCU(Carbon Capture and Utilization)技術の一つとしても期待されています。
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