水耕栽培
カテゴリ: 技術・システム

水耕栽培とは、養液栽培の一種で、固形培地をほとんど使用せず、根を直接培養液(または培養液の流れる層)に浸して栽培する方法です。植物工場、特に葉菜類の生産で最も一般的に採用されている方式です。
代表的な方式:DFTとNFT
水耕栽培には主に2つの方式があります。
- DFT(湛液型):栽培パネルを浮かべたプールのような槽に培養液を溜める方式。液量が多く、停電時などでも急激な環境変化が起きにくい安定性があります。レタス栽培などで主流です。
- NFT(薄膜型):傾斜をつけた浅いトレイに培養液を薄く流す方式。軽量で設備が簡易ですが、液量が少ないため環境変化の影響を受けやすくなります。
根圏環境の重要性
水耕栽培で最も重要なのは、根に十分な酸素を供給することです。水に浸かりっぱなしだと根腐れを起こすため、エアレーション(ブクブク)を行ったり、液を循環させて酸素を溶け込ませたりします。
(トラブル事例:マイクロナノバブルの威力)
ある施設では、夏の暑さで溶存酸素濃度が下がり、根腐れが頻発していました。そこで、超微細な気泡「マイクロナノバブル」を発生させる装置を導入したところ、酸素供給効率が劇的に改善し、根が真っ白に元気に伸びるようになりました。根が元気だと地上部の成長も加速することを実感した事例です。
家庭菜園から宇宙まで
水耕栽培はもっともシンプルな栽培法として、卓上キットなどの家庭菜園でも人気です。一方で、土を持っていけない宇宙ステーションでの食料生産技術としても研究が進められています。
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